コロナの影響で会社が希望退職を実施
久しぶりの更新となってしまい申し訳ない。
突如会社が希望退職を実施とか言い出したのでしばらく自身について見つめなおしていた。
結局、希望退職を拒否し現在も今の会社に勤めている。
せっかくなので希望退職と言う名のリストラを見てきた経緯をブログに残そうと思う。
会社の希望退職実施発表は突然だった
会社の業績は悪くなってるとは感じていたが、実際まだまだ大丈夫と思っていた。
通信費を削減しましょうとか、無駄なコピーを無くしましょうとか、残業減らしましょうとかはよく言われてたが、結構毎年というか毎度の事なのでまた何か言ってる程度に思っていたが今回は違ったようだ。
そしてある日ニュースで○○○の会社が希望退職を実施するようですと報道で知る。
『えっ?自分の会社じゃん』
と思ってると次々に職場の仲間からlineが来るようになる。
この時は、まだ周りは誰も希望退職を実施するなんて聞いていない状況。
半信半疑でフェイクニュースと疑う者もいれば、誰かが情報を漏らしたとかで希望退職が行われると信じる者、そして私のように希望退職って何?の3者に分れていた。
ニュースが流れてから会社の告知は早かった。
内容はこんな感じ
・○月○日から○月○日まで希望退職の受付を実施。その間に対象者は面談を行う事になる。
・対象者は〇〇歳以上、勤続〇〇年以上。
・希望退職者には割増退職金と再就職支援を行う。
・希望者の受付人数は〇〇〇人とする。
・最終出社日は〇月〇日とする。
こんな感じの掲示と社長の希望退職実施に至る言葉とよくある質問集が告知された。
対象者には後日面談日をメールか電話で告知されその日は面談最優先との事。
つまり何かのアポや予定が入っていても誰かに引き継ぎや、予定をずらしてでも面談に強制参加との内容。
ちなみにこの時点では面談者はおろか面談日や面談時間についても何も知らされていない。
自分が希望退職対象者なのかそうでないのか分からない者もいたくらいである。
そんな内容なので周りは動揺しつつも通常業務をこなしつつ情報収集と情報交換が盛んに行われるようになった。
誰が対象者なのか、誰が面談するのか、規定人数に達しなかった場合どうするのか、誰の発案なのか、
残った場合どうなるのか等様々な憶測が日々飛び交うようになった。
そしてしばらくして希望退職面談日がメールで通知された。
第1回目の希望退職面談
第1回目の希望退職面談は何の緊張もしていなかった。
それもそのはず、すでに何名かは希望退職面談をうけておりその大まかな内容も聞いていたからである。
・面談者が昨今の会社の業績を説明
・経営難より希望退職を実施に至る経緯と今後の展望を説明
・最後に希望退職に応募するかどうかの説明
とまあこんな感じの形式で進んでいったそう。
そして最後に『応募しません』って言えばそれで終わったとの内容を聞いていたからだ。
【希望】って言葉が付くくらいなので希望退職に希望する人だけが辞めたらいいと面談前は思っていたくらいの軽い気持ちで面談をうけに行った。
が、実際はそうではなかった。
第1回目の希望退職面談実施
とりあえず社会人として最低限のマナーである入退室のマナーは再確認で手順を覚えてきたので印象は悪くないはず。
・ドア前でノックを三回し『どうぞ』と返事があってから『失礼します』と呼びかけ入室
・入室後ドア前で一礼し、椅子の横に立って『本日は宜しくお願いします』と答えてから再度一礼
・椅子に座るよう促されてから『ありがとうございます』と答えて着席
面談者は部門長や役員である場合が多いので最低限の身だしなみとマナーは心得ていた方が無難である。
そして入室は完璧とまではいかないが普通にこなし面談が開始された。
自身の面談も他の人から聞いていたように会社の現状と希望退職に至った経緯、今後の展望を説明までは一緒であったが、希望退職に応募についての説明が長かった気がする。
希望退職に応募した際の退職金の額から最就職支援に力を入れており新たな活躍の場を設けるいい機会になるとか、希望退職は魅力溢れる制度ですよアピールが強かった気がする。
そして希望退職に応募しないと回答してからは状況が一変した。
罵倒の嵐であったように思う。
こんな屈辱を味わった事が過去に無いほどボロボロにされた。
内容は希望退職に応じないとこちらが言っても、面談者は『あなたは今後の会社運営に必要無いと考えているので希望退職に応募して新たに活躍の場を設けた方が、あなた自身にとっても良い選択だと考えている』とか言ってくる。
反論して、今まで培った経験やノウハウを更なる発展に役立つように自身を見直し今後に繋げると説明しても
『どうして今までそうしてこなかった?』
『会社から仕事が与えられない中どのように会社に貢献する?』
『必要無いと言われる会社より必要とされる会社で働く方が魅力的だと考えないのか?』
『今後のあなたのキャリアアップは見込めないがそれでいいのか?』
『あなたが残る事が会社にとって損失になるか考えないのか?』
等、耳を疑うような言葉を浴びせられた。
それでも最後まで【希望退職に応募しない】と強い意志を見せた。
面談時間が終わりに近づいたのか次回の面談日を決められた。
この次回面談日と言うのは他から聞いていない情報で、応募しないと言えばその1回の面談で終わるものだと思っていたが、私は違ったようである。
そして最後に『組織として部門としてあなたは必要とされていない事を理解し、家族と良く話し合って希望退職に応募するのか、しないのか次回面談日までに決めて来るように』と告げられた。
内心は目の前の偉そうな人物に怒りを覚えるぐらいハラワタ煮えくり返っていたが、社会人としてのマナーとして『本日は面談をしていただきありがとうございました』と言葉を添えて一礼し、退室時のマナーも欠かさなかった。
第1回目の希望退職面談実施後
次回の面談日はおよそ10日後に決まった。
希望退職は全然希望などではなく強制的なリストラと同じであると体感し理解した。
ボイスレコーダーを持って行かなかった事が悔やまれる。
後の調べで分かった事だが、そのような圧迫面談を実施する企業も多く、自信を守る為にも面談にはボイスレコーダーが必須であるとの事だった。もちろん自分もすぐ買った。
そして面談実施後は魂が抜けたような感じで何もやる気がおきなかった。
会社に対する怒りや自信の不甲斐なさに対する怒り。
他の人の面談内容と明らかに違う焦りと不安。
今後自分はどうなってしまうのかという恐怖で足が震え、まったく落ち着くことが出来なかった。
それでも情報収集は怠らなかった。
第1回目の面談内容が聞いていた内容と違う事もあり、より情報収集に念入りに取り組んだ。
そうしないと不安で押しつぶされそうになるからでもある。
希望退職面談実施後の体調の変化
希望退職面談実施後の体調はすこぶる最悪であった。
家族に会社が希望退職を実施した事、自信がその対象である事、面談実施で必要とされていない事が分かりリストラされそうであると説明。
家族からは心配の声と励ましの声を貰った。
後にも先にも家族の支えは今後の面談に向けての活力となり、相談できる相手がいるという強みは何事にも代えがたい仲間となるので、家族への相談は是非包み隠さずして欲しい。
しかし家族の支えがあっても自分としては次回の面談を乗り越えなければならない。
不安から夜も眠れない日々が続き、食事は喉を通さない、強いストレスから吐き気が頻繁に訪れ、
面談後数日で病院の検査を受ける事にした。
すでに夜は1時間も眠れず、心臓の鼓動は常にドキドキした状態で何も食べていないのに朝は嘔吐する状態。市販の睡眠導入剤は効かず、リラックス効果のあるラベンダーアロマやお茶やアイマスク、湯船の入り方から何から何まで試したが体調は一向に改善しなかった。
診断書を貰って会社に希望退職を辞めさせるとかそんな事ではなく、ただぐっすり眠りたい。
その一心で診察を受けた。
診断結果はうつ病とまでは書かれなかったが睡眠薬と精神安定剤が処方された。
そしてこの睡眠薬が抜群に効果があった。
市販の睡眠導入剤と睡眠薬の違いが明らかにわかる程で、睡眠導入剤では1時間くらいで目が覚めるのに対し睡眠薬は5時間くらいは眠れた。
ただ睡眠薬は起きた時の気だるさと口の中の喉の渇きというか違和感が1日中付きまとうが寝てない時より体調は良くなった。
それでも食事は喉を通さずウイダーインゼリー等の流動食1本がやっとだった。
今にして思えばよくそのような状態で仕事をしていたと思う。
車の運転でも事故も起こさず、仕事でも処理ミスもなくよく耐えたと思う。
そう思えるくらい当時の体調は最悪だった。
たかが希望退職の面談でクビになりそうなくらいで大げさなと思う人もいるだろうが、自分にとっては仕事がなくなり家族を養う事が出来なくなる恐怖が何よりも恐ろしかった。
退職金や会社都合の失業給付金があるのでしばらくは生活していけるだろうが、それも長くは続かず雇用保険の切り替えで支払いも増える中、退職後の早く仕事を決めなければいけないという焦りが産まれる状況も怖くてしかたなかった。
その②につづく
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